HOME > 快適生活研究所情報

快適生活研究所情報 2013年8月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)登山家が戦没者の遺骨を収集する訳 アルピニスト野口健氏から学ぶ

富士山が世界文化遺産に登録されましたが、登録される前のラジオで野口さんは本音では嬉しくないと話されていました。野口さんのお話では富士山には今でも年間30万人の登山者が訪れていて、環境破壊が進んでいて、自殺の名所で有名な樹海では車のタイヤや医療機器(注射器のような)が大量に不法投棄されているそうです。毎年ボランティアを募って樹海の清掃をされています。野口さんは世界遺産に登録される前に十分な準備が必要で、それが出来ていない状態では登山者が殺到し大変なことになると心配されているのです。そんな野口さん、高校時代に停学処分を受けたことがある落ちこぼれだったとか。登山家になったきっかけは停学の時に読んだ故植村直己さんの著書だったそうです。16歳の時たいした準備もせず一人でキリマンジャロに挑戦。途中で一緒になった仲間に助けられてやっと登頂できたそうです。そして25歳という若さで七大陸最高峰世界最年少登頂という偉業を果たされました。野口さんは登山の傍ら山の清掃活動をされ、また遺骨収集をされています。登山家が何故遺骨収集なのか。どうも結びつかないと周囲から言われるそうです。これを始めたきっかけが彼の祖父。「祖父は軍人で、晩年よく「幸せになればなるだけ苦しい」と言っていました。その時私はその意味がよく分からなかった。祖父は士官として、インパール作戦に臨みました。その戦いで日本軍はほぼ玉砕。祖父の部下のほぼ8割が亡くなりました。捕虜になって命からがら帰ってきて、まだジャングルに遺骨が放置されたままの部下がいるにも関わらず、祖父は長生きしていた。孫に一杯囲まれて幸せだけど、部下の気持ちになって考えると、幸せを感じて果たしていいのかと考えたのでしょう。・・僕も2007年にエベレストの頂上から下り始めた時、戦争ではありませんがある体験をしました。山頂で出会った、日本人の登山家がショック状態になって、痙攣して座り込んでしまった。そこでは標高が高くレスキューする手段がないので、「見捨てるか」「一緒に死ぬか」という選択肢しかありません。その方もベテランだったので、自分の状況をすぐに理解して「先に行け」と何度も何度も伝えてくるのです。僕はどうしようかと迷っていたら、それを見た彼は「すぐに追いつくから先に言ってくれ」と最後に言い、すっと息を引き取ってしまいました。・・後ろ髪を引かれる思いで下りながら、彼が痙攣で座り込んでしまい、自分の死を感じ、息絶えるまでの1時間ってどういう1時間なのだろうか、ということを考えました。孤独感もあるし、死に対する覚悟もあるはずだと。そして僕のように生きる覚悟を選ぶ人間との違いなど。その時に当時部下に捕虜になるのはよくない、玉砕しようと言っていたのに、捕虜になってしまい、生涯部下の死を背負って生きる覚悟を選んだ祖父の、あの言葉の意味が少し理解できたような気がしました。」野口さんがフィリピンレイテ島で遺骨収集した時のことです。険しい崖の洞窟のような所で遺骨を収集しました。洞窟を出ると前に海が広がっています。海の向こうは日本でした。どういう思いで死んでいかれたのか。日本のこと、家族のこと、恋人のこと。とりわけお母さんのことを思いながら・・・。日本が行った戦争について真剣に考えてみようと思いました。

(2)まもるくん豆知識 お墓参りに「まもるくん」

夏ゴキブリと共にいやなのは蚊です。知らぬ間に刺されてしばらく痒さを我慢しなくてはなりません。「まもるくん」を擦り込んでおくと私の経験では30分間持ちます。例え刺されても痒みを緩和してくれます。丁度お墓参りをするのにぴったりですね。