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快適生活研究所情報 2006年11月号

弊社経営理念
信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)鍋が恋しい季節

秋が深まり寒さを感じるようになると恋しくなるのが鍋。鍋も色々ありますが、身がプリンプリンした広島カキを使ったカキ鍋が絶品ですね。カキは海のミルクとも呼ばれ、良質なたんぱく質や鉄、亜鉛、マンガンなどのミネラルが豊富なことで知られています。カキは栄養分を補給するため大量の海水を飲んでいることをご存知ですか。一個のカキは1時間に何と10Lの海水を飲んでいるとか。生ガキを食べる時にフッと漂う磯の香りはそのせいです。広島湾で養殖されているカキは何と24万個。このカキが一斉に海水を飲むと海は干上がるのでは? でもご心配には及びません。実際には飲み込んだ海水は排泄されますし、湾には常に海水が流れ込んでいますから大丈夫です。あーよかった。

(2)細川ガラシャ

NHK「その時歴史は動いた」で紹介された細川ガラシャに心を打たれました。本名は玉といい、明智光秀の娘として生まれました。彼女は明智軍記に「容色麗しく、歌を吟じ、音曲の才に秀でている。」と書かれている通り才色兼備な女性でした。1578年皮肉にも織田信長の媒酌で細川忠興に嫁します。夫に愛され子供にも恵まれ、幸せな日々を送っていました。ところが4年後父光秀が本能寺の変で信長を倒し、その後山崎の戦いで討たれます。一転玉は謀反人の娘となり細川家を追われ丹後の国味土野に幽閉されます。1584年に羽柴秀吉から許され夫の元に戻りますが、夫は側室を置き、子供までもうけていました。玉は外出を厳しく禁じられ、心を閉ざし、自分の子供さえも見ようとしなくなります。絶望に打ちひしがれていた時、家中のものから聞いたキリスト教という新しい宗教に関心を抱くようになります。「万人を等しく愛で救う」という教えに何か希望があるかもしれないと思い、一度宣教師の話を聞きたいと切望します。やっと外出の機会を得て、大阪城下にある教会で聞いた宣教師の説教に心を動かされ、もっと深く知りたいと宣教師に尋ねる玉でした。「これほど理解力を持つ聡明な女性を見たことがない。」と宣教師は書きとめています。洗礼は外出が禁じられていたために侍女から受けています。洗礼名「ガラシャ」は「神の恵み」という意味です。玉は「キリストにならいて」という宗教書を片時も離さず、学ぶことに執着したそうです。しかしその生きがいさえも奪い取るような事態が次々と起こります。宣教師の追放令、夫が仕える豊臣秀次の処刑、徳川家康と石田三成の確執。1600年三成は徳川に従う大名の奥方を人質に取ろうとします。軍勢の押し寄せる中、玉は家臣に「私の胸をその長刃で突きなさい。」と静かに命じます。キリスト教は自害することを許しておりません。

享年38歳。その辞世の句「散りぬべき 時を知りてこそ世の中の 人も人なれ 花も花なれ」細川ガラシャはさからうことが出来ない過酷な運命の中で、散ることを知る花のように、神の恵みを信じながら、清らかに天国に旅立っていきました。

(3)MAMORUKUN豆知識はMAMORUKUN物語を連載しておりますので、その間お休みします。弊社HPをご覧下さい。

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