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快適生活研究所情報 2016年9月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)愛妻の死を乗り越えて 仏師 江里康慧氏

江里氏は世界でその名を知られた大仏師で、これまで千体以上の仏像を手がけてこられました。もともとは仏師ではなく現代美術をやりたいと思っておられたのですが、終戦後生活に困窮していた時、お父さんが親しくしていた松久朋琳先生から声が掛かり、大阪のある名刹の中門に高さ5メートルの仁王像の製作をお手伝いすることになりました。5百年に一度あるかないかの大仕事に心が動いたそうです。「お寺に泊り込み、こまごまとした雑用を手伝いながら博物館や古いお寺を訪ね歩いて、「この技術はどうだ、あの表現はこうだ」と話を聞く内に、それまで美しいと思わなかった金箔が剥がれた仏像の中に潜む何かを訴えるようなものを感じ取るようになりました。10ヶ月して二体の仁王像が完成した時すっかり変わってしまいました。仏師が日本にとって大切な存在であることに気づき、「このまま修行を続けさせて下さい」と正式に師匠に入門を申し込みました」。「これまで反発し嫌っていた世界に親しみを感じ、見ること、聞くことが新鮮に映るようになりました。師匠の何気ない教えがスッと心に留まるようになりました」。「弟子として3年間朝から晩までひたすら製作三昧の日々を送りました。彫り方をいちいち手ほどきして下さるわけではなく、師匠のしぐさや何気ない言葉を受け止めて、自分で努力して成長するしかありませんでした」。「この頃はまだ仏教を学ぶことや人格を磨くことに意識することなく生きてきましたが、師匠は常々「仏師は美術家であってはならない」とおっしゃっていました」。「鎌倉時代の仏像を見て心が揺さぶられ、惹きつけられるのは、仏師がそれを命じた人の願いをしっかり受け止めて形にしていったからだと思います」。「技術だけに頼っては立派な仏像を造れません。理屈では現代の技術なら古典を超える作品が生まれてもおかしくないのですが、その崇高さを表現するのは容易ではありません」。江里氏は仏像製作の合間を縫って、美術史家に会い、仏像が出来た時代背景を学んだり、仏典を紐解いて自分なりの自己研磨や研究を重ねたり、インドにも度々訪れて研究されています。「師匠は「造るという意識を捨てよ。仏は木の中に既におわします。仏師はその周囲にへばりついた余分なものを取り去るだけだ」とおっしゃいました。最初はさっぱり分かりませんでしたが、経験を積む中で、また大乗仏教の根底にある「一切衆生悉有仏性」という言葉に触れ、その言葉の意味を掴めるようになりました」。奥様も仏像の荘厳さを増すための金箔を施す仕事をしておられました。(截金(きりかね)の重要無形文化財保持者)大英博物館で突然脳内出血を起こし亡くなりました。「36年間ほとんど一緒に過ごしていましたのでショックは大きくずっと憔悴したままでしたが、周囲の支えと、仕事に一心に打ち込むことで、人生で最も苦しい時期を乗り越えることが出来ました」。江里氏の次の言葉に感銘を受けました。「今思うとこれも私が背負うべき宿命だったのでしょう。どんなに辛くても一つの現実を受け入れるしかない。そのように心を定めていった時から、仏師としての自分の世界が転換したようにも思います。私は今仏師としての出発点に立ったつもりでいます。これからも恩に報いるために、製作に打ち込んでいく覚悟です」。

(2)まもるくん豆知識 消費期限(「まもるくん」は化学製品ではありません)

主成分のヒノキチオールは揮発性がありますが、開封後3ヶ月から半年程度お使いになることが出来ます。詰め替え用は二重栓をしていますので、1、2年は大丈夫です。必ず暗所冷所に保管して下さい。全ての化学製品は界面活性剤で乳化させていますが、「まもるくん」はヤシ油石鹸を使用し、化学薬剤を一切使用しておりません。まさしく天然植物成分100%製品ですので安心してお使い頂けます。天然成分の香りも併せてお楽しみください。