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快適生活研究所情報 2023年2月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)史記に見る日本の防衛

最近史記を読んでいます。長年匈奴という北方民族に苦しめられた漢が「衛青」という天才的な将軍(後に大将軍)を得、そしてその甥「霍去病」という衛青に勝る将軍(24歳で死去)を擁して大勝利し、匈奴を北方に追いやりました。それまで何とか匈奴からの侵攻を食い止めることが軍の役割で、李広という将軍がその役割を担ってきましたが、時の帝劉徹(武帝)はそれでは満足しませんでした。この本の中で、「霍去病」が次のようなことを言っています。「いやでも戦は起きてしまうのですよ。こちらがどうであろうと、相手がその気になれば、防ぎようもなく戦は起きます。」「反撃の力だけでなく、先制の力まで、国境の軍には持たせるべきです。・・」「先を見越していずれ戦になるなら先制する。ということです。いずれ起こされる戦なら先に起こした方がずっと得るものは多いのです」読みながら今のロシアのウクライナ侵略や日本の現在の防衛問題(敵基地攻撃等)を考えてしまいました。相手をその気にさせないのが外交です。その努力を怠ってはなりません。起きてしまったら後戻りはできません。そのことを為政者は充分に考えるべきだと思います。

(2)コロナウイルスが増加傾向

予測されていたにも関わらず、第8波が起きてしまいました。1月15日現在死者は1万2千人を越えています。国が感染者の全数把握を止めたので感染者の実数はよく分かりません。明確な数字は死者数だけです。そして中国ではゼロコロナ政策からウイズコロナに大転換し、国民の過半が感染していると報道されています。十分な準備がなされないで政策転換をすればこうなると言ういい例だと思います。日本のように準備していても大流行になるのは避けられないのでしょうか。重症化リスクはワクチン接種のお陰で減少したと言われていますが、死者の状況は7波を大きく上回っています。この状況を専門家は予測していたのでしょうか。コロナはたいしたことないよ、誰でもなるものだ、インフルエンザと一緒です、という心地よい考えを吹聴してきた一部の専門家や政治家の責任は重いと思います。変異株の危険性は去ったわけではありません。いまだにタミフルのような特効薬が開発されていません。罹患して直ぐに使うと効果がある塩野義の薬「ゾコーバ」も私達一般国民が容易に手に入るわけではありません。その中で「大したことにはならない」という根拠の希薄な安心感だけが先行する危うさを感じます。14世紀ペストの流行でヨーロッパの人口は3分の1消失し、想像を絶する状況に陥りました。コロナも同様致死率が非常に高いウイルスに変異すると大変なことになります。(参考まで米国の死者これまで58万人)そのことを私達は頭の隅に入れておかないといけません。私達は感染症の歴史から学ばなくてはなりません。そこから危機管理、すなわち「不測の事態に対して事前に準備される,被害を最小限に食い止めるための対策」が今求められています。

(3)コロナウイルス2類から5類に引き下げを検討

政府は今春にも引き下げるよう検討を進めております。 現状の主な措置として、「医療費の公費負担・消毒・就業制限・入院勧告・外出自粛要請」 が挙げられますが、5類に引き下げることに上記全て撤廃となります。 同じコロナ種として「SARS・MERS」は未だ 2 種のままです。 まだ薬が無い状況での引き下げですので、継続して感染予防の必要性を感じております。